コンビニのコピー機をめぐるあれこれ

2012/08/27

t f B! P L
コンビニに行った。べつにこの記事でそのコンビニの印象を悪くすることはないと思うけど、いちおう名前は伏せておく。Lから始まるアレだ。僕はコンビニへ行ったんだ。

べつにコンビニに行くことはしょっちゅうある。コンビニに行かずして快適かつ合理的に生きろと言うほうが現代では酷だ。僕は快適かつ合理的に生きるために、コンビニのコピー機を使いに行ったんだった。

僕の部屋にはプリンタがない。したがって印刷の類いは出先で済ますしかない。自転車で15分も走れば実家に帰れるし、実家にはプリンタがあるのだけど、いかんせんインクの出も悪いし、かすれかすれになってしまう。僕が今回プリントアウトしたかったのはなにを隠そう写真なのだ。かすれてもらっては困る。

というわけで、コンビニのコピー機を借りようと思い立ち、近所の、アレだ、その、コンビニに行ったんだ。コンビニの名前が言えないことがこんなにもわずらわしいとは思わなかった。ともかく、コンビニでちゃっちゃとコピーをとらせて、家に帰って作業しようと思ってたんだ。

20枚くらいB5で印刷しようと思っていた僕は、ここでまず足止めをくらう。だいたいカラープリントしても1枚100円以内だろうと思って、千円札を2枚、財布に入れていったのだけど(じっさいは1枚60円だった。こういう計算はアバウトなのですよ)、このコピー機、なんと小銭しか使えない。

いきなり困った。ここで安いジュースでも買ってお金をくずそうかと思ったけれど、千円札を2枚くずしてコピー代を残すなんて方法はないことにお気づきだろうか。なんでって、1000円以上の買いものでない限り、レジに2回ならばなきゃ2枚の千円札はくずせないから。

右往左往する僕。いっかい帰って小銭を持ってくることもできるけど、そんな七面倒なことはしたくない。思い切って、レジの店員さんに訊いてみた。店員さんは2人いて、たぶん2人とも女子高生のアルバイトだと思う。違ってたら失礼だけど、なんとなく雰囲気がね。

僕 「あの、コピー機って、千円札は使えないんですか?」
店員「すみません、小銭だけなんです…」

わかりきってることだ。使えない。しかしこれは次の台詞を言うための布石!

僕 「じゃあ、両替してもらえます?」
店員「あっ、はい。おいくらですか?」

完璧。どのみち店側の利益になるんだからコピー機用の小銭の両替は可能ではないかとひらめいた自分に喝采を送りつつ、僕は2枚の野口英世さんを100円玉と500円玉に両替してもらった。これでプリントはスムーズに終えることができる。はずだった。

USBフラッシュメモリにデータを入れていた僕は、手続きにしたがってタッチパネルを押す。いまでは外部メディアからもJPEGやPDFのコピーができるんですね。時代の進化に感謝しつつ、メディアを挿入口に差しこんだ。


「トナーが不足しています。従業員をお呼びください」


「は?」と思わず口をついて出たのは内緒だけど、ようするに「インクが不足してるで店員呼んでや〜」ということだった。なんとなく気まずいなぁと思いつつ、さっきのレジで店員さんを呼んだ。

僕 「すみません、コピー機のトナーが不足してるって出たんですけど」
店員「…トナー? あっ、紙が足りませんか?」
僕 「えっ、いやトナーだからインクのことだと…」

どうやらコピー機についてはあまり教わってないみたい。とりあえず彼女たち2人を連れてコピー機の前に来る僕。コピー機にはこんな表示が出ていた。

・A4用紙が少なくなっています。
・トナー(ブラック)が少なくなっています。(継続印刷「可」)
・トナー(イエロー)が少なくなっています。(継続印刷「可」)
・トナー(シアン)が少なくなっています。(継続印刷「可」)

それを見た店員さんのひとりが「少々お待ちください」と言ってレジの奥からA4用紙を持ってきた。いや、あの、そうじゃなくて。僕はB5で印刷しようとしてるわけで、問題はトナーのほうで。テキパキと紙を追加する彼女にそれが言いだせなくて。店員の彼女は決め台詞にこう言った。「紙を補充しましたのでこれでやってみてください!」

違う、違って。そうじゃなくて。インクが足りてないわけで。そっちを補充してくれないと印刷できないわけで。その旨を店員の彼女たちに話すと、「印刷『可』って出てるんで大丈夫だと思います!」とのことで。

まぁたぶんやってみりゃプリント自体はできるんだとは思うんだけど、それは「印刷はできるけどインク少ないからかすれるよ」ってサインだから、こちとらお金を払っているわけもありそんな博打は打てなくて。とにかくインクのトナーを替えてもらわないと困るってことを伝えると、

店員1「インク…ですか。(ねぇ、できる?)ボソボソ」
店員2「(できない…! やったことない…!)ボソボソ」

その絶望的な会話はもうまるっきり僕の耳にも聞こえてるわけで。まぁトナーさえあれば最悪、僕が交換することもできないでもないかもしれない。ひとりがコピー機の下のラックを開けると、なかには予備のトナーらしき箱があった。まぁとりあえず彼女たちにも立場があるだろうから、できるならやってもらえばいいし、できなかったらそのときは僕が交換しようと思っていた。

しかし決定的なことにこの予備のトナー、「イエロー」しかなかった。つまりブラックとシアンは予備がないから交換できない。これはもうこの店では印刷できないと言っているようなものだった。どうしたものかなぁ、と考えてるあいだも、店員の彼女たちはイエローのトナーをがんばって取り替えようと四苦八苦している。

いや、イエローだけじゃダメなんで。ほかのお店行きますからもういいですよ、のひとことを言うタイミングがなかなか見つからない。なにしろわからないなりに必死にトナーの交換(イエローだけ)を試みている女の子を前にしているわけで、僕もどうしたらいいかわからなくって。

「(わかんない…)ボソボソ」「(えーどうすんの)ボソボソ」「(黄色しかないじゃん…)ボソボソ」と困った声で会話する彼女たちにようやく口を挟んだ僕は、どうやらこの店ではできないみたいなのでほかをあたりますという内容を、できるだけ彼女たちの負担にならないような言葉を選んで言った。「すみません」「申し訳ありません」平謝りの彼女たちの立場もわからんでもないので、「手、汚れませんでした? 大丈夫でした?」と、お世辞にもうまいとは言えないフォローをして僕は店を出た。

コンビニってなんでもできる便利屋さんなぶん、店員さんもなんでもできなきゃって求められる面もあって、それをムリに強制してやることはぜんぶやれ!なんて言うわけではないんだけど、とりあえず、コンビニのオーナーには「トナーの予備くらい入れといてね」とは言いたいよね。彼女たちを責めるつもりは毛頭ないです。むしろなんかかわいらしかったし。ただ顔を覚えられちゃったかもなぁ。こんどからこの時間帯、あのコンビニには行きにくいなぁ。

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好きな言葉は「アイスクリーム4割引」、嫌いな言葉は「ハーゲンダッツは対象外」です。趣味はドラえもん考察。読売ジャイアンツのファン。高2のとき現代文の全国模試で1位に輝くも、数学に関しては7の段があやしいレベル。

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