【第1回】インスタント座談会

2014/05/16

instantradio

t f B! P L
  • れお: えっと、新企画として、チャットの内容をTumblrがログ保存してくれる機能を生かして、発作的に座談会などひらいてみようかと思いました。お相手はこのブログに何回か登場してくれる「あおいくん」です。
  • あおい: こんにちはー。
  • れお: 初回のテーマは「ドラえもん」でいこうかと思うんだけど、あおいくんは僕とおなじドラえもんマイスターということで今回は登場いただきました。たぶん次回も登場してもらうことになるよ。
  • あおい: えっ、そうなの? まぁいいや時間あるし。いきなりだけどれおくんって、ドラえもんがあのデザインになった理由って知ってる?
  • れお: うおっ、とーとつに知識を試されている気がっ…! ドラえもんね、青くなった理由は、まずドラえもんが小学生向けの学年誌だったことだよね。当時のカラーページは黄色地に赤文字が多かったから、連載はじめのカラーページで目立つように青しかなかったって聴いたことアルヨ。耳がなくなったのは、藤子先生が「ネコをまともに描くと巨大な化け猫みたいになるから、思い切って(耳をとって)描いた」って言ってた。その設定を物語ではネズミにかじられたことにしたのはもう説明不要だね。
  • あおい: おお、すごい、さすが! ドラえもんが耳をネズミにかじられたからネズミ嫌いになったっていう話は有名だけど、なんかちょっとズレてるんだよねそれ。じっさいは耳をかじられて入院したドラえもんのもとをノラミャーコっていうガールフレンドが見舞いにくるんだけど、耳のないドラえもんを見てノラミャーコは笑い転げるんだよね。そのトラウマでネズミのことが嫌い、とまで一歩踏み込んだエピソードは意外と知られてないんだよなぁ。
  • れお: そのときのドラえもんの表情のがっかり感たるや! 意外なのはもういっこ、ドラえもんってロボットのくせに恋をするってことだよね。ある日ドラえもんが「好物のドラやきものどをとおらない」とため息をつくくらいの恋をするんだけど、のび太が仲をとりもとうと見に行くと、そのお相手はなんと「おもちゃ」。ドラえもんいわく「おもちゃのネコじゃ悪いか。ぼくはもともとネコ型ロボットなんだぞ!」とのこと。
  • あおい: あー、ミイちゃんね! オチがおもしろいんだよね。
  • れお: ムチャクチャだよね。笑"" そのときは、おもちゃのネコ(ミイちゃん)を強引に持ち主からもらい受け、「自動エサ食べ装置」「自動あるきまわり装置」「自動木登り装置」「自動ひっかき装置」「自動おしゃべり装置」などの未来グッズを惜しげもなく注ぎこみ、フランケンシュタイン博士の情熱でもって育てあげるんんだけど、じつはミイちゃんは男の子だったことが発覚し失恋、というオチ付きなんだよね。
  • あおい: 令嬢ネコみたいなペルシャ猫に恋をしたときに、「カツオブシガム」「マタタビ香水」「コタツハウス」とかで気を引いたこともあるんだからあきれるよね。ドラえもんの恋とトラウマはたぶん知られているより深いよね。反対に大好きなのはご存知ドラやき。ドラやきをはじめて食べて「うまいもんだなあ」とパクパク食べるそのようすは微笑ましいよね。ネズミ嫌いもそうだけど、この猛進するドラやき愛は、物語が進むにつれエスカレートしていくんだ。
  • れお: あー、ドラやきをもらうためにのび太の宿題を肩代わりしたり、「ドラやき食堂」を経営するために道具を商用利用までしちゃうやつが有名だよね。ドラやき食堂には「ドラさしみ」「ドラステーキ」「ドラカレー」「ドラバーガー」「ドラうどん」、ゲテモノ食いも身を引きそうなラインナップだった。
  • あおい: それで3日もドラやきを食べないと「アウ〜」「ウオ〜」と叫べ転べの禁断症状が出始めて、しまいには息も絶え絶えにのび太にドラやきをねだる。麻薬常習犯と同程度の中毒っぷり(笑)。「おもてでドラやきが待ってるよ」という見え見えの嘘にも引っかかる重症。ドラミちゃんが持ってきたひと部屋ぶんのドラやきもひとりでたいらげる上、愛読書は「ドラヤキ百科」というありさま。愛おしい、ああ愛おしい。
  • れお: ところで連載初期って、けっこうドラえもんが物語をかきまわすドタバタコメディだったよね。いかにもちがう時代にきたヤツって感じで。
  • あおい: そうそう。「またスネ夫にいじめられたのか!」と激情するドラえもんの横でのび太が他人事みたいな顔でトンと座ってる描写とかあったね。でも物語が進むにつれてドラえもんは常識や分別をわきまえた賢いロボットになって、のび太はより感情を表に出すようになるんだ。「ドラえも〜〜〜ん!!!」って泣きつくシーンとかまさにそうだね。
  • れお: 物語といっしょに成長していく登場人物だね。ふたりの人間関係が密になってって、その極致が「さようなら、ドラえもん」だよね。アニメ版では「帰ってきたドラえもん」になってるやつ。ドラえもんの道具に頼らずにジャイアンに挑んで、やっとの思いで勝つ。そんなすがたをみて安心して未来へ帰っていくドラえもん。
  • あおい: あれは感動する系の代表作だよね。けっきょくのび太が使ったひみつ道具で帰ってきちゃうドラえもんだけど、このとき涙を流して抱き合う二人にはもう、子守りとか世話される側とかの関係性なしに、純粋な友情があって。
  • れお: セワシくんが「ドラミのほうが役に立つだろう」って言ってドラえもんと交代させようとしたときに、のび太もドラえもんも泣いて拒否することもあったしね。のび太も守られるだけじゃなくって、ドラえもんのために一生懸命がんばる描写もある。ふたりは正真正銘の友達だよね。
  • あおい: そんなのび太の愉快な友達だと僕はダントツにジャイアンが好きなんだけど、ジャイアンは永遠のガキ大将だと思うんだ。ジャイアンはおやつも漫画もラジコンも取り上げるけど、有名な話だとのび太の落とし物まで「お前のものは俺のもの」精神で手伝って探してるよね。ジャイアンはたしかに「ムシャクシャする」だけの理由でのび太を殴る乱暴者だし、リサイタルでみんなを悩ませる迷惑者だけど、同時に共感を生む感動屋さんでもあると思うんだ。
  • れお: 「心の友よ!」っていう名台詞があるよね。妹・ジャイ子を思いやるお兄ちゃんとしても有名だし、近所にあやしいヤツが現れると「おれがいるから安心しろ」って頼もしいし。
  • あおい: バットもって歩いてくすがたね。れおくんの言うとおりで、頼りがいのある面を持ってないとガキ大将にはなれない。のび太が風邪を引けば気遣ったり、いざってときにロマンチストなのもジャイアン。「ドラえもんに休日を!!」って作品は、のび太がドラえもんを休ませてあげようといっさい頼らないお話なんだけど、終盤で隣町のガキ大将に絡まれてもがんばるのび太を見て、ジャイアンは「あいつにあんな根性があったとはな…」って感動して「力を貸すぜ!」って助太刀するんだ。「ジャイアン映画だといいやつ」論ってよく言われるけど、ジャイアンはふだんからイイヤツなんだよね。
  • れお: そういえば、ジャイアンが「俺ってなんで人気ないんだろう…」って悩むシーンあったよね。ああいう涙をもってるセンチメンタリストもジャイアンの魅力だよね。現代って、ガキ大将とか、空き地の土管とか、廊下に立たせる先生とか、そういうひとたちって前世紀の遺物みたいに言われるけど、ドラえもんがつづくかぎりジャイアンはホントに“永遠のガキ大将”だよね。
  • あおい: 空き地の土管といえば、ドラえもんの原風景だよね。たしかにもうそんな景色見ないなぁ。宿題をしてこないと廊下に立たせる先生とか、盆栽を壊されて怒鳴る近所のおじさんとか、僕らなんて見たこともないはずなのに、しっかり子どものころ見てた景色にカウントされてるのが不思議。
  • れお: 大人ってそういうものだったよね。宇宙戦争とか、恐竜とか、魔境とか、非日常にひたってるときに「うわぁ宿題やってねぇ」って現実に引っぱりもどす存在。日常にひそむ非日常というか、ドラえもんで藤子さんが描きたかったテーマを引き立たせてると思う。
  • あおい: 子どものころってスネ夫みたいに自慢したがるやつ、クラスに一人はいたもんね(笑)。スネ夫もスネ夫でかわいらしい面持ってるんだけどね。連載初期はジャイアンよりもスネ夫が敵役だったこともあったし。いつのまにかジャイアンの腰巾着みたいになってるんだけど。
  • れお: 聞いたはなしなんだけど、アレって設定がキーだったらしいよ。ドラえもんって、のび太のせいで生活が貧しくなったことに困ったセワシくんがのび太のもとへ送ったのがそもそも最初だったやん? だから裕福さを自慢するスネ夫がドラえもんにとっては我慢できない存在だったんだって。それで「またスネ夫にいじめられたのか!」って顔を真っ赤にして怒ってたんだと思うよ。
  • あおい: ああ!なるほど!すごい納得いった今!たしかに序盤ってスネ夫がジャイアンを従えてる感すらあったもんね。経済的な差かぁ。考えてみれば連載時って高度経済成長の真っただ中で、貧富の差が埋まってくような時代だったもんね。モノがあふれて、スネ夫もだんだんトップをゆずることになっちゃったのかもね。いとこのスネ吉兄さんなんか財力のカタマリみたいなもんだけど、わりと好きだよ、あのキャラ。
  • れお: スネ吉兄さんって、ジオラマとかラジコンとか鉄道模型とか、そういう趣味を鼻にかける人物で有名な脇役だけど、アレって藤子さんの趣味をそのまま体現してるってはなしあるよ。趣味の話題になると饒舌になるスネ夫やスネ吉を通しての、藤子さん流のメッセージだったのかもね。
  • あおい: そうなんだ!もうひとりスネツグっていう弟もいるよね、海外に住んでる。あれ見るとなんかスネ夫もただの自慢屋じゃないんだなって思うよね。のび太がしずかちゃんのまえでしっかり者であろうとするように、ジャイアンがジャイ子を思いやるように、スネ夫も兄貴なんだなって。
  • れお: スネツグ……、そんなマニアックなキャラが飛び出るとは…。笑"" スネ夫が「スネツグのまえでは僕を立ててほしい」ってお願いするんだよね。そう言われればスネ夫もそう思える対象がいることにほんわかするよね。
  • あおい: スネ夫がのび太を仲間はずれにしたときに、しずかちゃんが「のび太さんを仲間はずれにするならわたし帰るわ」って言って帰ったとき、心のなかで「やれやれしずかちゃん!」って思ってたんだけど、スネツグの話聞いて改心したもん(笑)。
  • れお: ここで強引にしずかちゃんのはなしにもってくけど、しずかちゃんの魅力ってどんなとこにあると思う?
  • あおい: 「マドンナ」これに尽きる。
  • れお: 上手にまとめたね。笑"" まぁほぼ理想型の女性像だよね。清く正しく美しくをそのまま体現してるっていうか。でもけっこうしずかちゃんっておてんばなところあるよね。
  • あおい: そう!それ!ずっとそれ言おうと思ってた!クリーンなお風呂好きのイメージ強いけど、焼きイモが好きだったり、ママの口紅をこっそり使ったり、意外なところで不意をついてくるんだよね。
  • れお: 「男女いれかえ物語」で“いれかえロープ”を使ってのび太と入れ替わったときとか超やんちゃしてたり。ピアノは上手なのにバイオリンは下手だとか、ときおり見せるそういう欠点がまたくすぐられるんだよね。ある意味「型やぶりマドンナ」かも。
  • あおい: しずかちゃんの話したら必然的に出来杉くんの話に飛び火すると思うからするんだけど…。
  • れお: しねぇよ。でもしてよ。
  • あおい: 出来杉くんって、ほかに類を見ない存在だと思わない?勉強できて、運動できて、性格よくて、顔よくて、非の打ちどころのない完ぺきな人間じゃん。ふつう性格に問題があったりするのに。
  • れお: まぁ言われてみれば…。いままであたりまえだったから気づかなかったけど、そうかも。けっきょく出来杉くんってしずかちゃんをめぐるのび太の三角関係にあったのかなぁ。
  • あおい: んー、出来杉くんはしずかちゃんのこと好きだと思うけど、けっきょくのび太が勝手に嫉妬してる優等生って感じだよね。のび太の結婚前夜にもいっしょにいたような気もするけど。
  • れお: いたいた! お酌してた! 出来杉くんの名前って英才だけど、ヒデトシとエイサイの二通り読めるよね。
  • あおい: ヒデトシでいいと思うよ。出来杉くんの未来の子どもにヒデヨって子いるから。
  • れお: うああああハアアアア無知が露呈したあああ!!!!! そうなのかぜんっぜん知らなかった。そこにミステリーを感じてたのに…! 出来杉くんはメインキャストでもおかしくないのに起用されないかわいそうな存在って印象あるけど、けっこう重要な立ちまわりだよね。
  • あおい: 知らなかったんだ(笑)、そうだよー。のび太のしずかちゃんとの結婚が揺るがされるとしたら出来杉くんしかいないもんね。ドラえもんに「現在の君しだいでは未来は変わるんだ」って言わしめたくらいだから。まぁけっきょくしずかちゃんはダメなのび太に母性をくすぐられてのび太と結婚するわけだけど、出来杉くんはけっこうなキーマンだよね。
  • れお: でものび太もダメなだけじゃないのが藤子さんの技量だよね。「あやとり・射的はだれにも負けない」「0.93秒で眠りに落ちる」みたいなわりとしょーもない設定もあるけど。恐竜やキー坊に我が子のように接したり、だれよりもやさしいのはのび太だよね。
  • あおい: のび太って想像力もすごいよね。なんだっけソーナル錠だっけ? 「幼稚園のプール」ってキーワードだけで、園児の足を踏んで泣かせたり、先生につまみだされるところまで想像するって、僕にはできない(笑)。
  • れお: あったあった。笑"" 想像力ってじつはのび太のすごい武器だよねぇ。
  • あおい: 想像力といえばだけど、れおくんドラえもんが全米進出したり3D化されるって想像できた?
  • れお: びっくりして3秒くらい歩きスマホとまったわ。いやーうれしいよね、アメリカ人とドラえもんのはなしできるのは。登場人物の名前とかひみつ道具の名前も英訳されるんでしょ、すごいよ。
  • あおい: ぜったい英訳できない道具の名前とかいっぱいあるけどね(笑)。
  • れお: こんどまた3D観たら座談会しようよ。あおいくんのドラえもん観まだまだ興味あるし、意見ぶつけてみたい。
  • あおい: いいね!そのときまた呼んでよ。夜が明けるまで語り散らそう。

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好きな言葉は「アイスクリーム4割引」、嫌いな言葉は「ハーゲンダッツは対象外」です。趣味はドラえもん考察。読売ジャイアンツのファン。高2のとき現代文の全国模試で1位に輝くも、数学に関しては7の段があやしいレベル。

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