【感想】Populus Populus / UNISON SQUARE GARDEN

2014/08/29

感想

t f B! P L
これは1st、2ndも同様で、ユニゾンのアルバムでは共通項目としてあげられることなんだけど、1曲めから3曲めまでで心をつかまえられる仕組みになってる。そういうふうにできてるんです。

「3 minits replay」「kid, I like quartet」「プロトラクト・カウントダウン」。この3曲は、たとえばこのユニゾンスクエアガーデンってバンド気になるなぁーって思って試聴機のまえで1曲めを再生して、テキトーに飛ばし飛ばしでも聴きながらいると、四曲目以降が聴きたくなってしかたなくなっちゃった! ってパターンになるやつ。そういう新規のファンをキャッチする意味もありながら、それでいて古参のファンもたのしませるという実験的ソングライター田淵智也ならではのトラップ。

「世界が始まる夢をみた」という意味深なフレーズでカットアウトするように幕を開けるこのアルバムは、言うなれば『JET CO.』でとらえたサウンドを快適に鳴らすことに成功した力作。あいかわらず一曲目はイントロデュース的な意味あいの構成がされていて、二曲目とのツナギの部分はほとんどない。これぞユニゾン田淵のアルバム理論。

前作収録の「気まぐれ雑踏」で得たシンプルな音数の楽曲は「君のもとへ」へと昇華され、ときおり見せる「キレイなユニゾン」も「未完成デイジー」というかたちでこれも好感触。

「ワールドワイド・スーパーガール」や「場違いハミングバード」みたいな、ライブで盛りあがること必至な楽曲はもちろん、「CAPACITY超える」のようなユニークさは健在。斎藤くんのコーラスワークがうつくしく響いてる楽曲もあれば、田淵さんや貴雄くんのざらついたバッキングを土台に、いつもどおりエッジの効いたソリッドな音を聴かせてくれるいさぎよい3ピースサウンドもある。もはやユニゾンのパブリックイメージを代表する代名詞的名曲「オリオンをなぞる」のあとは「シュプレヒコール〜世界が終わる前に〜」で段幕。

けっきょくこのアルバムは「世界が始まる夢」をみて「世界が終わる前に」終わる作品。ここじゃまだ世界は終わらないんだよね。なんともポップでポジティビティあふれる流れじゃないか。

冒頭にも書いたけど、このアルバムにかぎらずユニゾンのアルバムは、「お金を払って聴きたくなる」音楽。世のなかに氾濫するまがい物や有象無象もなんのその。そういう魅力を3人は持ってる。

バンドアンサンブルは前作よりも調和されてるし、それでいて個々が存分に暴れてる爆発寸前のメロディライン。ただのギタボでは表現できないし、ただのリズム隊にも真似できない。



もうこれで「ユニゾン流ポップロック」の方向はかなり明確になったと断言できる。そこまでうならせるたしかなサウンドがおもしろくて、たのしくて、たまらない。

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好きな言葉は「アイスクリーム4割引」、嫌いな言葉は「ハーゲンダッツは対象外」です。趣味はドラえもん考察。読売ジャイアンツのファン。高2のとき現代文の全国模試で1位に輝くも、数学に関しては7の段があやしいレベル。

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