【感想】CIDER ROAD / UNISON SQUARE GARDN

2014/09/01

感想

t f B! P L
賛否あると思う。でも僕は賛。むしろ絶賛。ユニゾンの足場を当時の現状からおおきく遠くまですっ飛ばしてみせた痛快作。

4thアルバムにしては思い切ったことやったなと、いちファンである僕ですら思う。完全に現代のJ-POPに果たし状をつきつけて、音楽シーンのなかにおける自分らのポジションをシカトしてつくりあげたやりたい放題なポップアルバム。

前作『Populus Populus』でみせたユニゾン流ポップロックサウンドを、ここまでかってくらいのバリエーションでもってユニゾン風にまとめあげた超大作とさえ思えてくる。3ピース、ギターとベースとドラムとボーカル。フォーリズムというかぎられた音数のなかからまぁよくこれほど古今のポップスをバラエティに富んだギターロックに落としこんだなぁというのが率直な感想。田淵さんだからこそなせる発想だし、それに実力をもってぶつかっていった斎藤くんと貴雄くんのパフォーマンスもすばらしい。もちろん「荒ぶる田淵」はなお健在。

一曲目「to the CIDER ROAD」からすでに最高潮に絶好調。これはアルバムの象徴的イメージをつくるイントロデュース曲かと思いきや、イントロから高揚感をフツフツと高めてくれる。まさに炭酸水みたいにシュワシュワと、はじける瞬間へと向かう曲。予想を痛快に裏切ってくる。タイトルにだまされたくらいだ。そこから「ため息 shooting the MOON」へはもはや曲間すらないクロスフェードを入れてきた。三曲目の「リニアブルーを聴きながら」を聴けばだれだろうと心をつかまれるはず。田淵さんの理論作戦、大成功。

3ピースでありながら重厚でエッジの効いたサウンドはもちろん、シングル「流星のスコール」や「like coffee のおまじない」でライトな縦ノリも意識してバランスがとてもよくとれているふうに思える。「君はともだち」を筆頭にバラードはもちろん、キレイなユニゾンもみせつつ、「crazy birthday」みたいな言葉あそびも欠かさない。「お人好しカメレオン」や「セレナーデが止まらない」では消極的立ち位置のエフェクト処理が効いてていい具合に味を出してる。

ホーン、ピアノなどへのトライもあるのに斎藤くんのギターリフもボーカルも、田淵さんのベースラインも貴雄くんのドラミングもいままでどおりの存在感。じつは最初こそ『Populus Populus』を踏襲した印象だったけれど、かならずしもそうとは言い切れないポップネスが感じられる。日本のポップミュージックの現状にケンカ売った作品。だから痛快にポップ。3ピースでここまで可能性が広がるなんて想像し得なかった域にある。あらためて田淵智也というソングライターの底しれない脳内の渦中に飛びこんでみたい。どんな景色が待ってんだ。





振り切りは完全にポップ寄りなのに、「ああこいつらポップ路線に走ったな」とは思わせないロックが感じられるのは、これまでのアルバム作品の賜物だと思う。ユニゾンがユニゾンをやってきたからこそのマジック。このさきの通常営業なUNISON SQUARE GARDENがよりいっそうたのしみになる。ある意味コンセプトアルバム的な『CIDER ROAD』。こういうアルバムがバンドのバイオグラフィーにひとつあることはとても大切で重要なこと。ロックバンドは、たのしいんだ。

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好きな言葉は「アイスクリーム4割引」、嫌いな言葉は「ハーゲンダッツは対象外」です。趣味はドラえもん考察。読売ジャイアンツのファン。高2のとき現代文の全国模試で1位に輝くも、数学に関しては7の段があやしいレベル。

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