- れお: ハイ。ハイでー。ハイでーす。れおでーす。
- なっち: あっはっは、ザツ(笑)。
- れお: どうよ、この無意味な近距離。
- なっち: ね。いまわたしは自宅でパソコンに向かってこれ打っててさ。そんでれおはウチの近所のスタバでパソコン開いてるんでしょ?
- れお: そう。おたがい近くにいるにもかかわらず直接会わずにチャットするという、この謎のやりとり。
- なっち: え〜、でもいいじゃん。わたしもスタバでMacのノートパソコン開いて、したり顔でデキる女をやりたかったよ。
- れお: いやあのねー、その「スタバMacドヤ顔」勢に関しては、序列があんのよ。
- なっち: 序列?
- れお: つまりこういうことさ。なっちはいまWindowsのパソコン使ってて、「スタバMacドヤ顔」勢に漠然としたあこがれを抱いているわけでしょ?
- なっち: ま、ザックリといえばね。
- れお: でもそのMacってひとくちに言ってもさ、MacBook ProとかMacBook AirとかiMacとか種類があるわけじゃん。
- なっち: うん。あっ、そっか。その種類によって格付けがされるってことね。
- れお: そう。まぁiMacはノートタイプじゃないからスタバに持ち運ぶのは迷惑千万だけどさ。
- なっち: ああ、デスクトップPCを持ちこむようなもんか。それは迷惑千万だわ。
- れお: でね、MacBook ProとMacBook Airの二種類がおもにあって、俺はいまProのほうをスタバに持ちこんでいるわけ。
- なっち: そうなんだ! MacBook Airってあの薄いやつでしょ? Proはどんなやつなの?
- れお: そうそう、薄くて軽いのがAir。俺のMacBook ProはいわゆるフツウのノートPCなんだけどさ。Airに比べたら厚いわ重いわでけっこう持ち運びにたいへんなんよ。
- なっち: ほぉほぉ。えっ、でもAirとProで序列できるっていうのはどういうこと?
- れお: ようはMacBook AirっていうのはサブPCだから、メインPCを自宅に持ってるひとが使うわけよ。
- なっち: あー、つまりアレだね。MacBook Airを使ってるひとは、自宅にMacBook Proを持ってるひとなんだ。
- れお: そう。まぁProにかぎらずiMacでもWindowsPCでもいいんだけどさ。「俺がスタバに持ちこんでるこのMacBook Airは二台目だぞ」っていう暗黙の提示があるわけよ。最初っからMacBook Airを買うひとはまずいないから。
- なっち: で、れおはいまMacBook Proのほうを持ちこんでるから、スタバ内の序列でいえば下なわけね。
- れお: そう! しかもコレもうすぐ五年目に入るからそうとう古い機種なわけよ。だからあんまり俺したり顔できないんだよね。
- なっち: なるほどねー。いま店内にMacBook Air使ってるひといる?
- れお: 見た感じいない。
- なっち: よかったじゃん。五年目かぁ。パソコン買い替えるとか言ってたもんねー、まえに会ったとき。
- れお: そう、さすがにガタがきてるから。いまもさ〜、キーボードに打ちこんでから入力が反映されるまでに三秒くらいかかってるくらい動作が重いっていうね。
- なっち: あっはっは。なんかいつもより返事が遅いなと思ってたよ(笑)。そうゆうことか。
- れお: バッテリーも長くなくてさ。画面輝度めっちゃ暗くしてスタバでMac開いてるの俺くらいだと思う。
- なっち: えっ、ちょっ、視力わるくなるよそれ。気をつけなね。
- れお: で、まぁそのでんぱ組.incで思い出したんだけどー。
- なっち: いまぜんっぜんアイドルの話題でてなかったよね⁉︎ あ、行くんだっけ、でんぱ組のライブ?
- れお: そう、なぜか地元であるっていう。
- なっち: ビビったよねー、れおから聞いたとき。フツウ名古屋だよね。
- れお: まぁ俺らの地元とか母校の高校とかは流れ的に名前は伏せてあるけど、あんまコンサートとかやってないよね。
- なっち: っていうかライブハウスがそもそもないし。え、でんぱ組のはどこでやるの?
- れお: 市民会館。ほら、ウチらの母校が創立100周年記念の謎の講演会を企画したとき行ったとこ。
- なっち: あぁ市民会館。なつかしー! 高校のその講演会から成人式くらいしか行ってないわ。
- れお: なにせアイドルのライブ行くの初めてだからさ。ガチヲタ文化への突入ですよもう。
- なっち: れおってなんか、バンドやってたの知ってるからかもしれないけど、ROCK!ってイメージがあって、あんまりアイドルに興味あるとかいう感じでもなかったよね。
- れお: せやね。AKBもなんだかんだ聴いてたけど、ガチハマりするってわけでもなかったじゃん。
- なっち: でんぱ組にはハマったの?
- れお: いや俺メンバーの顔と名前がまず一致しなくてさ。
- なっち: えぇっ! その段階でチケット取ったのすごいななんか。
- れお: CDも持ってないし、ほぼ未知。もがちゃんしかわからない。
- なっち: わたしももがちゃんは顔わかる! 金髪の子でしょ?
- れお: そうそう。だから俺、勉強しようと思ってTSUTAYAで「でんぱ組.incヒストリーがわかるDVD」みたいなの借りてきてめっちゃ観てるんだよね。
- なっち: あっはっはっは(笑)。おもしろい、なにその話(笑)。
- れお: たぶん当日までには間に合わない。
- なっち: ライブいつあるの?
- れお: 今週末。
- なっち: 超もうすぐじゃん。そっかぁー、れおってAKBも顔と名前が一致しないって言ってたもんね。
- れお: 有名な子以外はホントわかんなくてさ。
- なっち: わたしもそう。あっちゃんと、まりこ様と、まゆゆと、優子ちゃんと、あとなんだっけ、高橋……。
- れお: 真麻?
- なっち: 真麻ちがうっ! 真麻AKBにいねぇだろっ。なんだっけな、たか…たかみ…。
- れお: 高見沢?
- なっち: アルフィーもいないっ。思い出した、たかみな!
- れお: そのへんは俺もわかるよ。
- なっち: まぁガチファンでもないしね。
- れお: たださっき挙げたメンバー、まゆゆ以外は卒業してるっていう。
- なっち: はっは。もう最近の子はわかんないや(笑)。
- れお: むしろなんかやっぱバンド聴く機会が増えたよね。2005年以降のバンド。
- なっち: あーわたしもそう。ロキノン系? っていうの? カジュアルなポップバンド系よく聴く。
- れお: 最近なんか聴いたバンドでカッコよかったのある?
- なっち: えっとね、けっこうキャリア長いバンドみたいなんだけど、BIGMAMAってバンドはよかった。
- れお: あ、金井政人くんのバンドね! 俺も借りたわ。「春は風のように」が好き。
- なっち: 「春は風のように」好きー! なんかさ、曲の構成が変わってていいよね。バイオリンが入ってるのもおもしろいし。
- れお: バイオリンといえばさ、なっち花井悠希さん聴いた? まえ貸したよね。
- なっち: あっ、聴いた聴いた! 「譚詩曲」だよね、わたし眠くなる音楽が好きなんだよねぇ〜。
- れお: それ褒めてんのかそうじゃないのかイマイチわかんねぇけど(笑)。
- なっち: 褒めてるよ! 花井さんの音楽、わたしにとってすーごい退屈なの。それがいいの。
- れお: あー、退屈っていいよね。なっちだったよね、村上春樹オススメしてくれたの。
- なっち: あ、おぼえててくれたんだ! うれしー♡
- れお: 「海辺のカフカ」にさ、「退屈すること」についてかなり興味深いセリフがあるんだよね。
- なっち: そうそう、「退屈」って「飽きること」とはちがうんだよね。花井さんのアルバムは飽きない。それでいて退屈。だから眠くなるし、わたしすごい好き。
- れお: ストーリー性のある楽曲ばっかあつめられてるし、感情の方向が明確に定まるのかもね。
- なっち: あーそれもあるかも。ケイト・ブッシュとかね、ファンタジックだよね。
- れお: ファンタジーって俺の読書の原点みたいなとこあるんだよね。むかしを思い出すわぁ。
- なっち: あ、そうなの? わたしの知ってるれおって高校スタートだから、変なむかしの小説とか読んでる印象しかない。
- れお: 変とか言うな(笑)。
- なっち: なんだっけわたしに貸してくれたやつ。ビフテキの話が入ってるの。
- れお: あー、国木田独歩の「牛肉と馬鈴薯」だね。
- なっち: なぁーんかさ、オーセンティックっていうか、文学少年っていうか。あんまりフツウじゃない趣味だなぁって思っておったよ、わたしは。
- れお: 小学生から森鷗外とか読んでたわけじゃないって。むかしは「ダレン・シャン」とか「竜の騎士」とか読んでた。
- なっち: へぇー、知らなかった。ところでさ、花井悠希さんってウチらのド近所のご出身なのね。
- れお: そだよ。
- なっち: ウチのおばあちゃん家があるよ、あのへん。
- れお: テニスの伊藤竜馬くんと小学校の同級生らしいよ。
- なっち: 伊藤竜馬くんって、れおの通ってたテニススクールに所属してたんだよねたしか。
- れお: そうなんだよ。新聞記事とかがロビーにかざってあってさ。ちょうど「テニスの王子様」が流行りだしてたってこともあって、主人公の越前リョーマくんの名前とおなじ読み?ってワイワイするキッズジュニアの子とかもいてさ。
- なっち: あーなるほど。でも伊藤竜馬くんは「りょうま」じゃなくて「たつま」なのよね。
- れお: そうなんだけどね。
- なっち: れおってさ、なんで高校でテニスしなかったの?
- れお: いやなんかもう勉強と部活とバンドの三権分立がムリだって判断してさ。
- なっち: あーそれで勉強とバンドの表と裏に専念したわけね。
- れお: まー結果的に勉強もドロップアウトしたけどね。
- なっち: そうじゃーん! けっきょく不登校になってバンドばっかやってたじゃん。
- れお: なっちはさ、部活やってなかったけどなんで? けっこうなっちって時間の使いかた上手なほうじゃない?
- なっち: わたしはねー、やりたいことがとくになかったからかな。
- れお: そうやったんや。
- なっち: まぁあと運動きらいだし。
- れお: ときになっち、私のパソコンのバッテリーがそろそろ限界である。
- なっち: あっはっは。五年目のMacBook Proね。あと何%?
- れお: いま15%きったとこ。
- なっち: ヤバいじゃん。
- れお: これちょっとヤバいからこのへんで締め切っていい?
- なっち: うわーっはっは、オチがない(笑)。
- れお: オチがないトークをひたすらするのがこのチャット企画である。
- なっち: そっかぁ。じゃ、こんど続きやろ。
- れお: うん、ここはいったん締めるとして、またこんど。
- なっち: またね〜。
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