仏ねむりし我が右脇

2015/04/01

essays

t f B! P L
右脇から汗をかく。極端にかく。

もちろん、真夏日になると両脇から汗もかくし、グレーのTシャツを着ているとその量にしばし引く。汗っかきだし、暑がりなので、ひたいから胸元まで汗もだくだくな夏を毎年すごす。

ただ、右脇だけ、ちょっと“ヤバい”。

秋を例にとろう。秋は、まだ暑いのに、無理して厚着をする。「オシャレは我慢だ」といちばん最初に提言したひとの横っ腹にトゥーキックを入れたくなるが、そんな迷惑千万な言葉のもとに困るのは、やはり汗だ。

出先から帰宅すると、カーディガンやパーカーが例によって汗くさいときがある。案の定、汗をかいているのだが、それがなんと「右脇からだけ」なのだ。左脇はいっさい濡れていないし変色もしていない。鼻を近づけてもにおわない。

夏は言わずもがななのはおわかりだろうが、冬もヒドい。目上の方との電話(僕は電話が苦手だ)を終えて、「あーひやひやしたぁ」と電話を切ると、右脇からだけ汗がびっしょりである。気持ち悪いくらい右脇からだけで、左脇はさらさらしている。

これは、なんなのだ。

むかし、「運動でかく汗は右半身」「辛いものでかく汗は左半身」という方をテレビで観たことがあるが、そのたぐいなのだろうか。交感神経と副交感神経との問題なのだろうか。それとも、お釈迦さまでも眠っているのだろうか。いずれは右脇からなにか将来有望ななにかが生誕するのではないか。心配で僕は朝も起きれない。…朝は起きよう。そこはちゃんとしよう。

いま思ったのだが、いや、いまさら思うのもどうかと思うのだが、ブッダはなぜ右脇から生をさずかったのだろう。出産の痛みを「鼻からテニスボールを出す」とよくたとえるが、「右脇からバレーボールを出す」とは言わない。なんなら、古来よりのことわざとして、「右脇のなんたら」とか「仏は右から、なんたらは左から」とかいう言葉が残っていてもおかしくないとも思う。ほんとうにブッダは右脇から生まれ落ちたのだろうか。あやしい。クロのにおいがする。

やはり僕の右脇には神聖ななにかが隠されているとしか思えない。いまは虎視眈々と眠りながら機会をねらっているのだ。こんなに右脇からだけ汗をかくなんて、そうとしか思えない。

でも、ブッダ的ななにかが生まれる宿命にあるとしたら、僕の右脇から落ちるその者は、僕の意見をやぶり家を出て御髪おろすような行為に走るのか。すくなくとも、家出とか反抗期とかはフツウにあるだろうな…。やだな、それは。

でもブッダのご実家ってたしかとんでもない金持ちだったんだよな。じゃあ、僕とはリンクしないから心配ないや。ああ、ひと安心(?)。

もうしばらく、未来のシッダールタを産み落とす準備をととのえながら、彼(たぶん)の将来について考えようかと思う。もしかしたら、いや、もしかしなくても、たぶん体質だろうけど。

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好きな言葉は「アイスクリーム4割引」、嫌いな言葉は「ハーゲンダッツは対象外」です。趣味はドラえもん考察。読売ジャイアンツのファン。高2のとき現代文の全国模試で1位に輝くも、数学に関しては7の段があやしいレベル。

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