2015/12/27

essays

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箸が、増えた。

と言うより増えつつある。もう手持ちの箸で6膳くらいある。お土産でもらったり、観光地で買ったり、100均で買ったり。デザインやら材質やら長さやらがバリエーション豊かに取りそろえてある。ぶっちゃけ「My 箸」が決まらずに迷ってしまっている現状だ。

長さがね、これがまたやっかいでね。数センチしか違わないのに、手にしっくりくるものと、こないものがある(こないものは3膳くらいもう捨てた)。意外と割り箸なんかはしっくりくる、あくまで僕のなかでは。

箸の長さは、人間の体の寸法から割り出した「身度尺」というものから計算されている。利き手の親指と人さし指でピストルをかまえるとき(ようは直角になるとき)の親指と人さし指のあいだの長さを「人咫」といって、その人咫の1.5倍がそのひとにもっともミラクルフィットした箸の長さだという。って中学の国語科の先生が言っていた。まぁつまりは、ひとそれぞれバラバラな値なわけだ。

どうやら平均すると、日本人の男性は22.5cm、女性では21cmとなるそうで、箸はこの長さを目安に作られている。夫婦箸もたいていこの長さだ。それにしても、手のデカい外国人が「オゥ、ジャパニズ・チョプスティック!」といって自分用の土産に箸を買って帰ることが多いけど、この算出結果に基づけば彼らにとってはキッズサイズの箸みたいなもんではないのだろうか。箸職人は一刻も早くワンサイズ上の箸の製作に取りかかったほうがいいのではないだろうか。

はなしはそれるけど、お正月や結婚式などの祝いの席で使う白木(なんも塗ってない木)の箸には、そんな人咫云々みたいなちがいはない。これは、白木の箸が元来「ハレの箸」と呼ばれ、神にお供えものをするときや朝廷の宴会の場などで使われていたことに由来する。塗り箸は「ケの箸」といって、日常的に使うものだった。役割が異なるわけだ。一張羅と普段着みたいな。

中国や韓国では、日本とおなじく箸を使う食文化であるにもかかわらず、男女問わずおなじ長さの箸を使う。じゃなぜ日本ではそんな身度尺とか人咫とかと言って箸の長さを変えるのか?

日本食は、いろいろな種類の料理が出揃う。皿の上で魚の身をほぐしたり、肉や野菜を切ったり、豆とか小魚とかをつまんだり。非常に微細でセンシティブな動作が要求される食文化だ。そして、その場の箸先での立居振舞によってはマナーがどうの無礼がどうのと言われる。ひっくるめて言えばめんどくさい文化なわけだ。だからこそ、体に合った箸を使うと箸さばきもよくなって、食べやすいうえに美しく食べられる。「どうも箸づかいが不得意で」というひとは、いっぺん箸の長さを見直したほうがいいかもしれない。

まぁ僕は箸がそもそも正しく持てないので知ったこっちゃないが。

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好きな言葉は「アイスクリーム4割引」、嫌いな言葉は「ハーゲンダッツは対象外」です。趣味はドラえもん考察。読売ジャイアンツのファン。高2のとき現代文の全国模試で1位に輝くも、数学に関しては7の段があやしいレベル。

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