マイフェイバリット文化人

2015/12/01

essays

t f B! P L
今年はこのひとがキタな、という自分のなかでのブレイク芸能人を毎年あきもせず決めている。

あくまでマイブームの一環なので、他人からすりゃだれだよそいつ、ってなるようなひともいっぱいいる。いわゆる「今年の顔」みたいな、お茶の間でのブレイクタレントとして取りあげられるひとは、テレビにたくさん出るとか、話題になったドラマに出演するとか、なんとなくそういうメジャーフィールドで活躍したような文化人が選出されがちだけど、これはあくまで一般論であり世論のマジョリティにすぎないわけで。僕のなかでは毎年々々いろんな人物がトピックになり、やがてブームになり、果てはリスペクトと化す。

さかのぼると2012年のマイフェイバリット文化人はニッポン放送の局アナ・吉田尚記さんだった。当時、僕はひとり暮らしをしていて、ポケットWi-Fiでインターネットをつなぐ生活をしていた。あのポケットWi-Fiなる端末、どうやら東京か大阪で生産されてるので、スマートフォンアプリradikoでつなぐと東京か大阪の地域の電波を受信するらしい。理由は釈然としなかったけど、僕のポケットWi-Fiは東京派だったらしく、東海地区に住んでいるにもかかわらず東海ラジオではなく周波数1242でニッポン放送の番組やオールナイトニッポンを聴けたわけだ。

そして、シンガーソングライターのmiwaちゃんのオールナイトニッポンの直前まで放送されていたのが吉田アナの番組『ミュ〜コミ+プラス』だった。つまり最初の出会いは吉田さんの番組が終わる20分くらいまえからmiwaちゃん待機状態で聴く、というかたちだった。

ところがどっこい、このmiwaちゃんのオールナイトニッポンが始まるまでの時間つぶしに聴いていた吉田さんのトークがおもしろいのなんの。アニメやゲームや漫画はあまり読まない人種の僕にはわからない名前がたびたび出てきたけど、それでもひとの心をつかむ魅力が吉田尚記アナのトークにはあった。それ以来、きちんと吉田さんの『ミュ〜コミ+プラス』を聴いてからオールナイトニッポンを聴くのが僕の日常の締めくくりになった。

なんかね、聴いてるとだんだんひとの名前も憶えてきて、「あー、竹達彩奈さんっていうひと、声優さんなんだ」とか「おー、LiSAさんってひとの楽曲紹介にUNISON SQUARE GARDENの田淵さんの名前が」とか。いまやアニメなんてぜんぜん観ないけど声優さんの名前には妙に聞き憶えがあるよ。アニメ観ないんだけど。観ないんだけどね。

さて、2013年はZIP-FMのミュージックナビゲーター・磯谷祐介さんと白井奈津さんだった。吉田さんのくだりでちょっとばかし離れていた夜、たまたまオールナイトニッポンが番組変更かなにかで放送されなかった日に、ひさしぶりにZIP-FMをつけた。磯谷さんのトークが知人に似ていたので引きこまれて、夜中3時までうっかり聴いてしまった。

その後もたまたま帰宅途中にradikoでZIP入れたら、当時『WOW!!』という番組のパーソナリティをやっていたなっちゃんこと白井奈津さんを聴いた。もうこんな人類が存在しうるのかってくらい元気なハイテンションパーキーガールって感じで、気分も鬱々だった僕はものの15分で「よし、生きよ」って思えた。いま思えばZIPPIEになる二度目のきっかけでもあった。

この二人は番組が解散になったいまも深夜帯の邦楽専門ミニワイドプログラム『Z-POP STREET』を録音して聴いている。いまのところポッドキャスト級にたのしみな番組。

そして2014年は作詞家・音楽家の畑亜貴さんだった。ポッドキャスト公開収録3番組合同イベント「人生の踏みはずし方」をきっかけに、畑さんの『弱り目に祟られろ!レディオ』も購読するようになった。たしかまだポッドキャスト配信して十何話とかだったから過去回もぜんぶさかのぼれた。

あいかわらずアニメとか観ないしアイドルとか聴かないし、おもにアニメやアイドルの戦場で働く畑さんとはあまり縁がない僕だから、なんとなく聴いてる。とはいえ吉田さんの影響で否が応でもアニメ関連の話題にはふれてるので、まるではなしがわからんわけでもない。マスコットキャラクターとしてデレクションしているサンキュータツオさんの的確なツッコミや話題展開は単純におもしろいし、畑さんの職業作家としての敏感な言語感覚には「すげー」となんだか心のこもってない感想しか言えない。でもすげーんだからしかたない。吉田アナのミュ〜コミのジングルでかかる少年の声で「すげー」と再生してくれればたすかる。

サンキュータツオさんは公開収録「人生の踏みはずし方」でその立居振舞が好きだったので、弱り目に祟られろ!レディオ、通称『たたらじ』にもすんなりと入れた。お便り、フツオタでしたが読んでくださってありがとうございました。無事に絵はがき届きました。再開たのしみにしてます。

さぁさぁお待たせしましたということで、2015年の顔はそのサンキュータツオさんだった。もともと『たっちレディオ』(当時は田っ智レディオ)のリスナーだった僕は前年の「人生の踏みはずし方」でタツオさんの立ち回りにすっかり魅了されて、その後も著書『学校では教えてくれない! 国語辞典の遊び方』でタツオさんのファン深度はさらに深まった。

それ以来、タツオさんプレゼンツ『熱量と文字数』を聴いたり、畑亜貴さんの『たたらじ』や、マキタスポーツさんとプチ鹿島さんとの番組『東京ポッド許可局』を拝聴し、どんどんその好きぐあいはとどまるところを知らない。

そしてきわめつけに、2015年に出版された『ヘンな論文』を拝読し、田淵さんと田代さんよりもさきにタツオさんが死ぬまで追いつづけよう、と心に決めた。直近の目標はタツオさんと居島さんの漫才コンビ『米粒写経』の漫才を観にいくこと。

こんな感じで毎年恒例となっているマイフェイバリット文化人。来年はジェーン・スーさんあたりが気になってる。能町みね子さんとか三浦しをんさんとかも気になる。三浦さんはエッセイでは大笑いの渦をいただいているので来年こそは小説にトライしたい。

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好きな言葉は「アイスクリーム4割引」、嫌いな言葉は「ハーゲンダッツは対象外」です。趣味はドラえもん考察。読売ジャイアンツのファン。高2のとき現代文の全国模試で1位に輝くも、数学に関しては7の段があやしいレベル。

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