【第13回 後編】インスタント座談会

2016/06/29

instantradio

t f B! P L
  • れお: というわけで文字数制限を超えた2人がお送りする回の後編です。
  • なっち: まぁわたしたちはファイル書き足しただけでそのままチャットしてますけどね。
  • れお: しれっと話の続きします。U2で思い出したんだけどさ、オマエ俺から『ヨシュア・トゥリー』借りたままだろ。
  • なっち: あーっ! 忘れてた! ごめん、もうちょっと待って。今度会ったとき返すから。
  • れお: いいよ。俺、CDは貸したら終わりだと思ってるから。
  • なっち: そんなふてくされンなって(笑)。ちゃんと大事に置いてあるよ。
  • れお: いや実際問題さ、それが本にしろCDにしろDVDにしろ、「貸すこと=プレゼント」の図式ってわりかし覚悟してるからマジで。
  • なっち: いやいやいや返すってば! 寝覚め悪いし。でもたしかに、貸すってプレゼントに近い側面もはらんでるよね。
  • れお: 俺はどんな愛読書であっても、買いもどせる可能性のある本は貸してもいいって自分ルールつくってるよ。
  • なっち: ヘェ〜すごいなぁ。わたしは愛読書は貸さない。でも最近ってほら、ネットで古本でも買いもどせる確率はあがったよね。
  • れお: そうなんだよ。まぁアマゾンのマーケットプレイスで八千円とかするほど価値のある本はさすがに貸すの躊躇するけどさ。
  • なっち: 初版とかにこだわらなければそうなるよね。
  • れお: モノの貸し借りって対人関係そのものな気がする。
  • なっち: そうかもねぇ。
  • れお: アレさ、たとえば今回はU2の『ヨシュア・トゥリー』を俺がなっちに貸したわけだけど、あのときはなっち側から「持ってたら貸して?」って言ったよね?
  • なっち: うん、レンタル代が浮くと思ったから。
  • れお: ♪動機は不純でもォ〜、たがいに心ゆるしあえたァ〜。
  • なっち: わかったわかった。わたしが悪かった。なんの歌か知らないけどさソレ。
  • れお: まぁそれはさておき、たまにさ「コレすっげぇおもしろいから読んでみて!」って一方的に貸しつけてくるひともいるじゃん?
  • なっち: あー、いるいる。今回のわたしとは逆パターンね。大学のとき多かったなぁ。
  • れお: 俺も何回もソレされた経験あるんだけどさ、そういうある種の布教活動するひとって、借り逃げされる可能性をどう捉えているんだろうね。
  • なっち: まぁ貸すひとを見る目はあるていど必要かもね。借り逃げされそうなら貸さない!って決めてるかも。
  • れお: SEKAI NO OWARIのDJ LOVEさんなんだけどさ、高校のころのFukaseさんとの出会いのきっかけに、校内放送の歌を挙げててさ。
  • なっち: Fukaseさんってボーカルよね。うんうん。校内放送の歌って、昼休みにかかってるような音楽でしょ?
  • れお: そう。FukaseさんがLOVEさんに「この曲、知ってる?」って話しかけたんだって。それでね、LOVEさんも「知ってるよ」って返して、「CD持ってる?」「うん」の流れになって。
  • なっち: あ、音楽がきっかけで二人の仲が深まったんだ! すごーい、ロックバンドならではのエピソードだね。
  • れお: いやそれがさ、Fukaseさんが「持ってるなら貸してよ」ってLOVEさんに訊いたらしいんだけど、当時のFukaseさんってちょっとヤンチャだったらしくて、LOVEさんは「貸しても返ってこないだろうな」って思って貸さなかったんだとよ。
  • なっち: ダメなやつやん。
  • れお: まぁ出会いのきっかけとしてそのエピソードが有名なんだけどさ。すくなくとも不良少年みたいなやつにぜってー貸さないよな、本とかCDとか。
  • なっち: まぁDJ LOVEさんはある意味じゃひとを見る目が……あったんだかなかったんだかよくわからんけどさ。
  • れお: それか約束を決めるよね。「一ヶ月後に必要だから」とか、「アニキのだから今週中には」とか。
  • なっち: そうだね! 「借り逃げされたくないから貸さない」だと、なんか信頼されてないって思っちゃう。ムッとする。
  • れお: だよね⁉︎ 貸し借り対人関係において正直になるのは、借りた側の人間が感想を求められたときくらいじゃない?
  • なっち: たとえば?
  • れお: 借りた本がおもしろかったら、正直にそう伝える。そうなると、どんどん踏みこんだ話になって、人間関係が深まるじゃん?
  • なっち: 逆にさ、おもしろくなかったとか、まだ読んでないとかだったらどうする? そこも正直に言う?
  • れお: …のほうがベストじゃない? だってさ、おもしろくない本を、読んだフリして「おもしろいね」って言って、相手がその気になったらもうアウトじゃん。
  • なっち: まぁそうだよねー。まだ読んでないってときもさ、「わたし好きな食べものを最後まで残しとく派なんだよね〜」とかフォローしとけば相手もカチンとこないもんね。
  • れお: てかまず貸した本の感想を相手に求めてはいけないよね、通例として。
  • なっち: あとさ、なかなか返してくれないときの催促もむずかしくない?
  • れお: そう、それ言いたかった。なっちはさ、わりとフランクに物言いできるから、さっき「U2のアルバム返せよ」って言えたけどさ。なかなか言えないよ〜その催促は。
  • なっち: だよね〜。よほど仲良くないとムリだよね。いきなり問い責められたら、「返そうっと思ってたところなのに!」って逆ギレしちゃう。
  • れお: それプラス、そのひとから見て自分がいかにずさんな人間だと思われてるのがわかるから、「俺って信用ないのな」って落ちこむわ。
  • なっち: じゃあなんて言う? 遠回しに攻めてく?
  • れお: あー、たとえばムリヤリ話題にU2の音楽性とかを盛りこむとか? いやそれも危ねぇわ。
  • なっち: それは危ないよ。察知される危険性あるし、性格がねちっこいって思われる。
  • れお: 逆にさ、謝るってのはどう?
  • なっち: どゆこと?
  • れお: つまりさ、「あー、ごめんごめん。U2の『ヨシュア・トゥリー』ってまだなっちのトコにあったよね。ずっと持っててもらって悪いね」と俺が言う。
  • なっち: あーソレいいかも! わたし、いますごい「れおのCDを持っててあげてる」感がわいてる。
  • れお: これ有効じゃない?
  • なっち: これは使えるね。「逆に謝るパターン」ね。
  • れお: いま思いついたんだけどさ、本だったら最後のページに「読み終わったら、また戻ってくるのを待ってる」って感じのしおりを挟むとかすればおもしろいよね。
  • なっち: あー、あー、暗に「次また会えるの楽しみにしてる」感ね。それもいいね。
  • れお: 男女間だったらさ、女性が本を返すときに「おもしろかったです。またいろいろ教えてください」的な返事を書いとくとかすれば、たいがい男は「脈アリ」だと感じるな。 笑”"
  • なっち: えー、だって女が男に本借りてる時点でその気ありってムードじゃない? わたしなら逆手にとって、わざと返すのを遅らせて関係性を維持するな。
  • れお: 魔性の女かおまえは。
  • なっち: ふひひ。
  • れお: いやぁ、でもアレだねなんかまた話題が……。
  • なっち: あっはっは笑。めっちゃ脱線したね。ダメだなーウチらホントに。高校のときから悪癖が抜けない。
  • れお: はなしをもう無理やりもどしますよ?
  • なっち: イェイ、イェイ♪
  • れお: ビートルズのはなしをしようと思います。
  • なっち: ウォ、ウォ♪
  • れお: 1966カルテットをからめて。
  • なっち: ヘーイ♪ 今回のアルバムって記念盤よね?
  • れお: ビートルズ来日50周年記念らしいね。
  • なっち: ねー、なんか「立ちあった」感すごいよね。アニバーサリー的な。
  • れお: ちなみに俺がビートルズに出会って10周年でもあるよ。
  • なっち: あっ、そうなん? でもわたしもそのくらいの歳かなぁ。ビートルズとかマイケル・ジャクソン聴いたの。
  • れお: なっちは意外とオールドな音楽聴いてたんだよね。卒業してから知ったけど。
  • なっち: あんま学校で公言してなかったしね。うん聴いてたよ。ウッドストックのDVDも観てたし。
  • れお: 卒業してから仲良くなるレアなパターンだよな。
  • なっち: はっはっは、フツウ卒業したら疎遠になるわな。それにしてもビートルズってさ、毎年なにかしらデカいことやってたから毎年がアニバーサリーだよね。
  • れお: それおもしろい表現だね。「毎日が誕生日」みたいで。
  • なっち: なつかしー。ハンプティ・ダンプティ大先生だ。笑
  • れお: まぁこの話題はまた内輪ネタになるから深く言及しないけど。
  • なっち: でも言ってみればそういうことでしょ?
  • れお: うん。映画ドラえもんみたいだね。「ひみつ道具博物館」がテレビ朝日の開局55周年記念で、翌年の「新・大魔鏡」は原作の藤本先生の生誕80周年、そのつぎの「宇宙英雄記」がドラえもん映画化35周年でさ、その今年の「新・日本誕生」は声優さんが代わってから10周年とかで。なんかわりと毎年なにかにあやかってのアニバーサリーなんだよね。
  • なっち: ふはっ、そうなんだ。今年もドラえもん観に行ったの?
  • れお: うん。公開初日の3月5日。友達の寿司職人Jr.と2人で。
  • なっち: 子どもの夢をぶち壊しに行ってきたのね。笑
  • れお: まぁそのはなしはまた今度するよ。
  • なっち: そうね笑 また脱線するとこだった笑
  • れお: そういやなっちと言ってた「HELP!」のジャケットへの苦言が今回解消されてたね。
  • なっち: あー、ハッピ着てヘルプのポーズ! そうそうアレがちゃっかりね。
  • れお: もともと俺らで言ってたんだよね。『HELP!』のジャケットでビートルズの格好そのままパロれば良かったのにって。
  • なっち: あのお人形さんもいい味なんだけどねぇ。どうしてもパロディしてほしかったよね。
  • れお: それが今回みなさまビートルズの来日時のハッピを召して裏ジャケでやってます、と。
  • なっち: うれしかったぁ。焦らされた感すらあったよ。
  • れお: 俺も「イン・マイ・ライフ」でだいぶ焦らされたなー、そういう意味では。
  • なっち: その歌ってどのアルバムだっけ?
  • れお: 『ラバー・ソウル』かな。あと赤盤。
  • なっち: 赤盤、わたしが最初に聴いたやつだよ。
  • れお: あ、いっしょ。俺も赤盤スタート。
  • なっち: ははは、同類だね。
  • れお: お父さんの影響?
  • なっち: そうだね。親が部屋でかけてたのがおおきいかな。
  • れお: いいなー、そんなご両親。
  • なっち: でもなぜか青盤はLPレコードしかなかった…。
  • れお: なんでやねん。
  • なっち: たぶんねー、引っ越しと断捨離と部屋の掃除とのどこかで消えたね。
  • れお: 「引っ越しと断捨離と部屋の掃除と」ってどんな篠原涼子だよ。
  • なっち: まぁとにかくすぐ某中古ショップにわたし走ったよね。
  • れお: 「赤盤」で思い出したはなししていい?
  • なっち: うん。いいよ好きなだけ話せよ。
  • れお: 俺さ小学三年生の運動会でさ、ポルノグラフィティの「ミュージック・アワー」って歌を踊ったのよ。
  • なっち: ポルノ? うん、ミュージックアワーね。小学生の運動会のダンスってさ、わりとその年のヒット曲というか。
  • れお: そう、流行った歌を踊る、みたいな感じだったよね。いまはどうなのか知らんけど。
  • なっち: わたしも踊ったなぁー、Every Little Thingとか。
  • れお: あ、ホント? 俺ELTの「ファンダメンタル・ラブ」も踊ったよ、小四のとき。
  • なっち: あらま。わたしなんの曲だったかなぁ。ちょっとおぼえてないけど。まぁ続けて。
  • れお: それで「ミュージック・アワー」憶えるじゃん?  AメロからBメロの流れとか、曲の構成を。
  • なっち: うん、踊るにあたってね。
  • れお: それで俺、小学生のとき「ミュージック・アワー」をすげぇ憶えてたの、卒業するまでずっと。
  • なっち: あー、そういう経験でおぼえた歌って、音楽に興味なくてもなかなか忘れられないよね。
  • れお: そう。でね、小学校の冬の行事に「走れ星っ子」ってイベントがあったわけ。
  • なっち: なにそれ。
  • れお: ようは子どもは風の子というか。冬に体力づくりと称して決まった休み時間に全校生徒が校庭を何周も走るの。
  • なっち: あー、れおの小学校ってチラッと聞いたことあるけど、児童数かなり多かったよね、全学年で。
  • れお: そうそう。それはそれは巨大な渦巻きを校庭につくる行事だったんだけどさ。そこでBGMで流れるの、「ミュージック・アワー」が。かならず。
  • なっち: え⁉︎
  • れお: 意味わかんなくない?
  • なっち: アレどう聴き取っても夏の歌だろ! 冬のマラソンみたいなイベントに似つかわしくないだろ!
  • れお: そう、めっちゃ夏の歌。でもなぜかアレが走ってると流れて。
  • なっち: それは強烈に印象に残るね。
  • れお: いまでも24時間マラソンとか観てても「ミュージック・アワー」流せばいいのに、って思うんだ。
  • なっち: いやいやそれは笑。それは個人的愛着がすぎるけど笑。
  • れお: そんくらい憶えてる。
  • なっち: で、「赤盤」のはなしは?
  • れお: そうそうそう、時は進み中2の俺よ。俺たぶん人生で2番目に聴いたCDがポルノグラフィティの『PORNO GRAFFITTI BEST RED’S』っていうベスト盤でさ。
  • なっち: あっ、そこの「赤盤」つながりなんだ⁉︎ ポルノのTamaちゃんが脱退するまでのベスト盤って、たしかに赤と青だったよね。「ミュージック・アワー」も赤盤の1曲目だよね。
  • れお: そうそう。『PORNO GRAFFITTI BEST RED’S』と『PORNO GRAFFITTI BEST BLUE’S』を通称して「赤盤」「青盤」と呼んでるわけなんだけど。
  • なっち: うんうん。
  • れお: 当時MDプレーヤーを持ってたんだけどさ、友達からポルノの曲をテキトーにMDに焼いてもらったんだよね。
  • なっち: 友達セレクト?
  • れお: 友達セレクト。なんだけどさ、そこでね、その4曲目になぜか『PORNO GRAFFITTI BEST RED’S』が入っててさ。
  • なっち: 4曲目に?
  • れお: うん。つまり、ポルノの「赤盤」がひとつのトラックとして4曲目に収録されてたの。
  • なっち: えっ、なになに。よくわかんない。
  • れお: 俺もどうやったのか知らないんだけどさ。まずそのMDの1曲目が「アポロ」でね。
  • なっち: 順を追っていこう。「アポロ」ね。デビュー曲ね。
  • れお: そう。で2曲目が「ヒトリノ夜」で、3曲目が「サボテン」。
  • なっち: あー、あーなつかしい。うんうん、それで?
  • れお: で4曲目に赤盤アルバム全曲がひとつの曲として入ってるの。
  • なっち: えー⁉︎ なに、アルバムがつながってるってこと? どうやったらできるのそんなこと。
  • れお: 俺もとうてい中学生がそれする機材もってたとは思えないし、たぶんどっかのミスだと思うんだけど。
  • なっち: どこでミスったらそんなハプニングトラックができるの。
  • れお: でね、『PORNO GRAFFITTI BEST RED’S』まぁポルノの赤盤の10曲目の「ヴィンテージ」って曲が俺すごい好きでさ。
  • なっち: あー、アレいいよねー。わたしも好きー。
  • れお: でもなにせその60分くらいある4曲目のなかの10曲目だから、そこにいたるまでに9曲を聴きとおさないと「ヴィンテージ」までたどり着けなくてさ。
  • なっち: あーはっはっは! そっか! アルバム1枚が単曲で入ってるから、40分くらい早送りしなきゃいけないんだ。スキップしたら5曲目にいっちゃうもんね。
  • れお: そうなんだよ。超ツラかった。
  • なっち: それはなんというか……友達のせいだね。
  • れお: なんかさ、一曲ってだいたい3〜4分じゃん?
  • なっち: うん、相場はそうね。
  • れお: そのMD、4曲目だけ六十何分とかでさ。
  • なっち: あ、そっか! 超おかしい! あはははー。
  • れお: そんなはなし。俺がいま「赤盤」で思い出した。
  • なっち: すげぇビートルズ関係ねぇな。クラシックも関係ねぇな。ときにれお、世のなかには「コピー」と「カバー」って言葉があるけど、1966カルテットのみなさんの演奏ってどっちだと思ってる?
  • れお: あいかわらずオマエはえげつない質問を唐突にくりだすなぁ。
  • なっち: えへへー。で、どっち?
  • れお: んー、かぎりなく「カバー」に近い「コピー」かな。
  • なっち: あ、ウチの妹といっしょ!
  • れお: あ、ホント? なっちはどっちだと思う?
  • なっち: わたしは最初から疑りなく「カバー」だと思って聴いてたからなぁ。
  • れお: いやカバーでいいと思うんだけどさ、基本ビートルズって4リズムって言って、バンドサウンドでカバーなりコピーなりすると思うから、クラシックとかボサノバとかって流通してるなかでけっこう異端児的な存在だとも思うワケ。
  • なっち: と言うと?
  • れお: クラシックスタイルで演奏するだけでけっこうオリジナリティが生まれるから。
  • なっち: あーなるほど、バンドだとアレンジがやりたい放題だもんね。そういうことか。
  • れお: ディストーション一発はさみこむだけでかなりハッタリかませるからね。
  • なっち: なぁるほぉどなぁ〜。そういう意味ではカバーしにくいスタイルなのね。
  • れお: 1966カルテットに関してはコピー要素も認められていいと思う。奈良時代の仏像みたいなとこあるけどね。
  • なっち: ちょっと待って、「奈良時代の仏像」ってどゆこと?笑
  • れお: あれ? 言ってなかったっけ? 俺のなかでいま仏像が再燃してるって。
  • なっち: 知らねぇ知らねぇ笑。ツッコミどころがいくつかある。
  • れお: えーこないだLINEしてるときに言ったと思うんだけど。
  • なっち: まずオマエに仏像への熱があったことが初耳だわ。
  • れお: 小6のときね、修学旅行で法隆寺の百済観音像を生で観たときに衝撃を受けてさ、そっから中3まで歴史に興味あったり大河ドラマとか観たり、仏像の勉強したり。
  • なっち: 待て待て待て。わたしも法隆寺は行ったしそれもたぶん観たけど、あんまそこに感化される12歳もめずらしくないかい?
  • れお: いやコレたしかこないだLINE通話で話したと思うんだけどなぁ。
  • なっち: 聞いてない聞いてない笑。それかもしくは寝ぼけてた。
  • れお: 俺の高校入試のときの社会科の成績めっちゃよかったもん、幸いして。
  • なっち: あっ、でもよかったね! ちゃんと受験に活きたんだ。
  • れお: でも高1で世界史やらされてしばらく日本史を離れてさ、それ以来の再燃がいまきてるワケ。
  • なっち: あー、たしかに高校のとき初っぱな世界史だったね。………いやいやいやまぁその経歴はわかったとして、それで仏像がビートルズのカバーとどうつながるかがさっぱり理解できないんだけど。
  • れお: 仏像、ってか仏教ってインドから百済経由での輸入モノじゃん? ビートルズもイギリスからの輸入モノじゃん?
  • なっち: まぁそうね。うん、そこまではわかる。
  • れお: 彫り師が仏像を彫ることを「造仏」って言って、飛鳥時代から奈良・平安・鎌倉とかけて造仏にもけっこうトレンドがあるんスよ。
  • なっち: 鎌倉時代は無骨で漢らしい、とかそういうの?
  • れお: そうそうそう、教科書にチラッと載ってるよね、文化の特徴。でね、飛鳥時代の仏像は顔も面長で鼻も高くてインド人らしくて、輸入した文化の模倣的な造仏だったんだけど、奈良時代あたりから造仏にも特徴が出てくるんスよ。
  • なっち: ほうほう、たとえばどんな?
  • れお: まぁやっぱオリジナリティだよね。日本人の顔に似せて造形したり応用工夫が出てくる。独自の文化というか。
  • なっち: おー、なんだか「カバー」のはなしとつながってきた!
  • れお: 第二に、細部まできめ細やかな表現が生まれるんスよ。指の動きとか、表情や視線まで行き届いた上品で丁寧な造仏になってきたり。
  • なっち: ジャパン・クオリティっスね! いやぁ、仏像にもメイド・イン・ジャパンの品質があるとは。
  • れお: でまぁ、なによりも歴史ある古い仏像を尊重して拝んでいたって言われててね。歴史を重んじたワケ。
  • なっち: 美術館とかでいっぱい文化遺産として残ってるもんね。1500年も経ってるのに。すげぇわって思うよホント。ほかにもあるの?
  • れお: 最後これがミソなんだけど、他国では古い仏像を新品同様に修復することがあるんだけど、日本では古くなった経年劣化まで忠実に修復するんスよ。ギターでいうレリック加工とか、ジーンズのダメージ加工とか、そういうの。歴史をそのまま残すの。
  • なっち: え、海外って文化遺産をピカピカに修復するのが普通なの⁉︎
  • れお: そうみたい。俺も海外の仏像や彫刻はあんま知らないから深くは言えんけど。
  • なっち: ほぇ〜。知らんかった。
  • れお: でね、これらの史実をビートルズのカバーとくっつけると、けっこうおもしろいなって日ごろ考えてて。
  • なっち: わすれてた。ビートルズのはなしだった。
  • れお: すくなくとも1966カルテットの『アビイ・ロード・ソナタ』なんてオリジナリティとしては申し分ないし、けっして模倣的な演奏ではないと思うワケ。
  • なっち: そうね、それにくわえて細部までこだわったアレンジがさっきの仏像のはなしと一致するね!
  • れお: でしかも歴史を重んじる日本の造仏や修復技術と照らし合わせると、1966カルテットの活動内容はまさに俺のなかで奈良時代の仏像文化なのよ。
  • なっち: 平安時代ではないの?
  • れお: 平安時代ではない。平安以降はね、厳密には前期・後期って分けるんだけど、末法思想の影響もあって十一面観音像とか五大明王とか非現実的で奇怪な仏像が流行ったんスよ。対して奈良時代は写実主義で理想的な仏像のプロポーションを追求したりしてて、個人的にビートルズのカバーはそっちに例えられるべきだなと思う。
  • なっち: へぇ、仏像にそこまでのトレンドがあるとは知らなかった。しかもその熱がいま再燃してるんだ笑。いいねぇ、シブい趣味だねぇ。
  • れお: 『人生を謳歌するオトコの趣味100選』みたいな本に「仏像鑑賞」の趣味は載っててしかるべきだと思う。
  • なっち: それはなんとも…。そういえばさ、こないだ内田と笠原と三人で飲んだときに盛りあがったんだけど、そのはなししていい?
  • れお: あー、内田と笠原ね、俺らの共通の友達ね。そして俺が呼ばれなかった飲み会ね。
  • なっち: だってれお、お酒飲めないじゃん。
  • れお: わかってるよ。で、どんなはなしで盛りあがったん?
  • なっち: あ、えーとね、「自分の長所・短所を3つずつ挙げる」ってやつなんだけど。
  • れお: なにそれ、就活?
  • なっち: って思うじゃん⁉︎ わたしも最初は反対だったのよ。でもねー、やってみるとおもしろくて。
  • れお: え、たとえば「なっちが思う自分の短所3つ」がまず聞きたい。
  • なっち: んとねー、まず「ひとの好き嫌いが激しい」でしょ? それから「努力してるとこ見られたくない」、あと「料理が下手」かな。
  • れお: あー、なっちのチャーハン食べるのってけっこうハードだよな。
  • なっち: やかましいわ。
  • れお: でも「努力してるとこ見られたくない」ってのはわかる。俺もそう。
  • なっち: だよね⁉︎ なんかさ、パーフェクトになって初めて「わたしこんなことできるんだ〜♪」って言いたくない?
  • れお: わかる。わかるわ〜。「やっとできるようになったんだね、おめでとう」の言葉がイヤ。
  • なっち: そうなの。隠れて努力したいの。
  • れお: でも隠れても努力しない。
  • なっち: そうそうそう笑。隠れてると怠ける口実にもなる。
  • れお: 俺もまさにそうだわー。ひとりになるとダレる。
  • なっち: れおは「自分の短所3つ」挙げれる?
  • れお: まずさっき出た「努力を見られたくない」。あと「コレクター気質」、それと「完璧主義」だろうな。
  • なっち: コレクター気質はわたしもあるなぁ。集めるの好き。
  • れお: おなじブランドは2個以上そろえないと気が済まないとか。
  • なっち: あ、それあるー! そういうとこね、なるほど。
  • れお: あと「がんばれない」。
  • なっち: おんなじだよ笑。ダメだなーウチら。
  • れお: なっちはさ、「自分の長所」もわかってるんでしょ?
  • なっち: うん。なんだと思う?
  • れお: 答えるのいいけど、じゃあ「なっちが予想する俺の長所3つ」も用意しといてね。
  • なっち: オッケー!
  • れお: まずなっちは「自分のマネジメント能力が高い」でしょ。
  • なっち: んー、体調管理には気をつかってる。
  • れお: あと「歯並びきれい」。
  • なっち: うん、毎年定期的に歯科検診かよって…ってそこかよ!
  • れお: 「胸でかい」。
  • なっち: セクハラで訴えンぞ?
  • れお: すみませんでした。
  • なっち: 謝ったのでゆるす。
  • れお: でも定期検診ちゃんと受けるのえらいよね。
  • なっち: まぁ母親ゆずりかな。医療系の仕事してたから。
  • れお: 「爪がきれい」とか。
  • なっち: あ、わたしねー、さっき「れおの長所」のひとつに心のなかで「目いい」を挙げてたよ。
  • れお: 同類じゃん。
  • なっち: あとれおは「指きれい」。
  • れお: 楽器とか弾いてますからね。
  • なっち: あー、なるほどね。
  • れお: ちょっと待て、俺の長所って3分の2が「目」と「指」⁉︎
  • なっち: あと「自己分析能力が高い」ね。
  • れお: まぁ日ごろ考えごとしてること多いしね。
  • なっち: なんだろねーあと。「事前調査を欠かさない」とかかな。
  • れお: え、俺?
  • なっち: うん。
  • れお: いやそれはない。
  • なっち: うそ⁉︎
  • れお: だって俺テスト勉強とかホントにしてなかったもん。
  • なっち: いや、それはわたしもだけど、れおって「対策勉強してない」って言うわりに高得点マークしてたと思うけどな。
  • れお: まぁするときはするけど、基本やってない。「テスト勉強してない」のレベルも、ほかの生徒にくらべてだからね。
  • なっち: どゆこと?
  • れお: みんなさ、なんだかんだ言って「教科書3回くらい読んだ」とか「軽くノート見返した」とかやってるじゃん。
  • なっち: そう! なんだかんだやってるのよね。あれ嘘だわー、嫌だわー。
  • れお: で、俺の場合ロッカーに教科書わすれて帰って、もうなにも対処のしようがない状態なの。
  • なっち: あっはっは、それはバカだわ。
  • れお: それを俺のなかでは「テスト勉強やってない」って言ってるわけ。
  • なっち: そりゃあほんとうに「やってない」だね!
  • れお: よく言われたもん、理数科の子に。「結果どうだった〜?」って。
  • なっち: ほう、その心は?
  • れお: 「れおの成績きくと元気でるわぁ〜」って。
  • なっち: あっはっは、ウザっ。
  • れお: マジでよく言われた。それくらい事前対策はやってない。
  • なっち: あー、じゃあ「そう見える」ってことなのかなぁ。
  • れお: だからね、なっちもガチで「やってない」タイプだったから、あまり感じたことはないと思う。
  • なっち: なるほどね。そういうことか。……ちょっと待って、れお、いま時計みて。
  • れお: さっきから見てる。現時点で深夜3時をまわっております。
  • なっち: どんだけ雑談好きなんよウチら。笑 もうそろそろシメようよ。あんまビートルズのはなしできなかったけど。
  • れお: 残念だねー。でもまぁこれが我々のクオリティだからね。過度な期待をされないスタンス。
  • なっち: 「過度な期待をされないスタンス」て。笑
  • れお: あおいくんがいればねぇ、もうすこしロジカルに話せるんだけど。
  • なっち: ビートニクスの子?
  • れお: おーおーよく憶えてんじゃん。あの子もビートルズ好きなんだよ。
  • なっち: ほぇー。バンドマンってビートルズ好きな子が多いよね。ま、あたりまえっちゃあたりまえだけど。
  • れお: そらそうなるわな。
  • なっち: で、まぁ今回の結論としては…。
  • れお: 1966カルテットは奈良時代の仏像です!
  • なっち: そこかよ。
  • れお: マジで俺はエリック・クラプトン・ワークスとかやってほしい、あのひとたちには。
  • なっち: ドミノス込みで?
  • れお: そう、クリーム、ドミノス、そしてソロのクラプトン。
  • なっち: わたしはツェッペリンやってほしいなー。
  • れお: まぁそんな期待もこめて今回はお開きということで。
  • なっち: お付き合いありがとうございました。
  • れお: 深夜3時半です。
  • なっち: そろそろ寝ます、わたしたち。土曜の夜でよかった。

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好きな言葉は「アイスクリーム4割引」、嫌いな言葉は「ハーゲンダッツは対象外」です。趣味はドラえもん考察。読売ジャイアンツのファン。高2のとき現代文の全国模試で1位に輝くも、数学に関しては7の段があやしいレベル。

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