夢をみたんだ Like This

2016/09/29

essays

t f B! P L
腰が痛い。よっぽど激しい夜を過ごしたのだろう…。

ちがう、断じてちがう。そんなセクシャルな夜ではない。僕は土木工事の現場で働く、将来ピアニスト志望の20代なかばの青年だ。ピアニスト志望者が指先を酷使する仕事をするわけないがそこは夢なのでおいといて。年齢が妙にリアルだがそれはそれとしておいといて。

さて、今日の現場はキツかった。30メートルの巨木を盆栽のようにカッコよくカットするという内容だ。土木現場とかいう設定のわりにはシャレた仕事である。ロックバンド・SEKAI NO OWARIの野外ライブ「炎と森のカーニバル」のステージセットがそこはかとなく想起されるが、それもそれとして(おそらく連日DVDを観ているせいだろう)(自主的に観ているのではない、母が観ているのを横から観ているのである)。

現場の親方が言った。「おい若ぇの! 落ちたら即死だから気をつけろよ! まぁもっとも、おまえが落ちて死んじまったら、この樹の根元にでも埋めてやるよ、ガッハッハ!」

笑いごとではない。このごろ年をとるにつれて高所恐怖症の気が出はじめたのだから。というか高所恐怖症って先天的なものだと認知していたがそうわけでもなかったのだな。こないだ旅行先で「吊り橋も/みんなで渡れば/怖くない」と一句読んでみたよ!みたいなイベントの一環で30メートルどころではない吊り橋を渡ったのだが、なんというか、股間がシュンと縮んでいく感覚をからだにおぼえた。ふあぁ、いま思い出しても股間が縮む。人間は地上でのんのんと暮らすべきだなと痛感した。

はなしを元にもどそう。親方に「死んだら埋めるっぺ」(意訳)と言われた僕だが、その仕事内容からいかなる理由で腰を痛めるに至ったかはさだかではない。しかしとにかく腰を猛烈に痛めたまま、僕は帰宅した。ヘロヘロである。そこで僕は「親方の湿布」を腰に貼ることにした。

説明しよう! 「親方の湿布」とは、現場の親方が常日頃から愛用している、非常に効能に優れた湿布である。なにやら漢方やら万能薬やらが使われている………らしい。

僕はいそいそと親方の湿布を腰に貼って寝た。翌朝、目が覚めると、なんと腰が治っていた! 親方の湿布、スゲェ! これで今日も快適に働ける!


ただ、非常に残念なのは、腰が治っていたというのは夢であって、起きたら依然として腰は痛かった、ということだ。湿布ははがれてどっかに行っておった。

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好きな言葉は「アイスクリーム4割引」、嫌いな言葉は「ハーゲンダッツは対象外」です。趣味はドラえもん考察。読売ジャイアンツのファン。高2のとき現代文の全国模試で1位に輝くも、数学に関しては7の段があやしいレベル。

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