【第15回】インスタント座談会

2017/03/29

instantradio

t f B! P L
  • れお: インスタント〜〜??
  • なっち: 座談っ、かーーーい!!!
  • あおい: ………あ、こういう感じではじまるのね。
  • れお: いやスマン。高校のときのノリがつい。
  • なっち: 発動したね。高校のノリが発動した。反省。
  • あおい: いやいいんだけどさ。2人と僕とのテンションの乖離がいますでについていけてないけど。
  • なっち: おさえよう! れお! 今回はドラえもんを語るんだぞ!
  • れお: そうだっ。てなわけで開始しますインスタント座談会。先日公開したドラえもん公開記念の本編をお送りします。引き続きあおいくんに付き合ってもらいます。
  • あおい: よろしくー。
  • れお: そして強力(?)なゲストを招待いたしました。
  • なっち: なっちでーす。よろしくお願いしまーす。
  • れお: 今回は初の試みでこの企画、3人でお届けしようと思います。たぶん失敗するかもしれない事態が予測されますのでお蔵入り覚悟で付き合ってもらいます。てかゲストもなにもなっちには何度も登場してもらってるわ。
  • なっち: いやあ、かたじけない。でもこれに備えてちゃんと観たからね! 南極カチコチ大冒険!
  • あおい: 今回はドラえもんとんでもディテールマニアの僕とれおくん、そしてドラえもんを久しぶりに見てくれたというナツキさんをトークに交え、新作のドラえもん映画をしゃべり尽くそうというわけだね。
  • なっち: なっちでいいッスよあおいくーん。パタパタ。
  • れお: え、てかさ、なっちとあおいくんってまだ二度目だよね?
  • なっち: んー、一回会って、これが二度目のやりとり、って感じかな。まぁよろしくお願いしやーす。
  • あおい: よろしくー。前回のエントリーを読んでくれたかたはわかると思うんだけど、去年の日本誕生が僕とれおくんのなかで超最高傑作だったので、今年はリメイクではなくオリジナル作品ということもあり、まぁ期待と不安を持ちつつだったね。オリジナル作品でここまで革命的におもしろいものも少なかったから、そこらへんを僕とれおくんがどう観たか。そしてなっちがどう観たか、というところで談義を深めていけたらなと思います。はーじまるよー。
  • れお: あのー、ちなみになっちはドラえもんの映画っていうのはどれぐらいなの?
  • なっち: んー、ちっさいころ何作か観たっていうていど。太陽王伝説?を観たような。
  • あおい: おー。懐かしい。僕らが小学校三年生くらいかな。
  • れお: え、じゃあさ、声優が変わってからはもう初めて?
  • なっち: 初めてだね!
  • あおい: おー、これは新鮮な意見が聞けるかもね。
  • れお: え、どうだったの、その声が違うとかよく散見されるけどそのへんは?
  • なっち: あー、ぜんぜん大丈夫で、むしろもうちょっと心配してたくらいだったよ。
  • れお: あー、じゃ申しぶんなく話せるね。
  • なっち: うん。よしじゃあ、あらすじから入ろう!
  • あおい: はい。今回はのび太とドラえもんがあまりに暑いから南極に行こうとなって、南極で遊園地をつくる。そんななかのび太が指輪を発見する。その指輪、まぁリング、を調べるとどうやら10万年まえのモノらしいと。で、じっさいに10万年まえに南極にあった古代遺跡に行くのび太たちだったけど、そこでドラえもん映画ではおなじみ異星人と遭遇。果たして彼らは? 地球はどうなるの? みたいなのがザッとしたあらすじね。
  • れお: まずさ、なっちの意見から聞きたいな。
  • なっち: お、そうくるか。いやねー、たのしかったよ? 夏にもう一回観たいなーとも思ったし、それにむかしのドラえもんとくらべても違和感も持たずに観れたし。あとはー、いい場面とか、楽しそうだったり激しそうだったりする場面がけっこうダイジェストになってたのはちょっと残念だったかな。大冒険してる部分が音楽と一緒に総集編みたいになってて、「えっ、そこ観たい!」って思ったのはあったな。
  • あおい: いい着眼点! 毎年そうね、挿入歌ってのはあって、歌にあわせてドラえもんたちが動くシーンがセリフ抜きで次々に出てくるダイジェスト少しあるけど、今回はそこがやや多かったかな。
  • れお: オリジナル作品としてのなにか金字塔が出てきてくれたらいいなっていうなかで、今回の作品はよかった。ストーリーはものすごくおもしろかった。どうだった、あおいくんは?
  • あおい: いや、それは俺もまったくおなじ意見。あのー、SFとしてはほんとうにSFで、藤子先生がやりたかったことだとしたらこれはいいポイントだと思う。
  • れお: ゲストキャラクター、さっき言った異星人ね、が今回は博士とカーラの2人しかいなかったのも新鮮だったよね。これはまぁ物語が非常に入り組んでいるから、バランスをとるためにあちこち行かないようにしたのかな。カーラかわいかったね。
  • なっち: カーラかわいかったー。あとしずかちゃんもそれにつられてか、すっごくかわいくてびっくりしちゃった。
  • れお: いやそれはおまえがドラえもん久しぶりに観るからやろ。
  • あおい: いや、でも俺もそこは思った。カーラのキャラデザインにひかれてか知らないけど、しずかちゃんのあごが年々シャープになってきてる気がする。
  • れお: マジかよ…。
  • あおい: まぁそれもあるし、さっきなっちが言ってた「冒険部分がダイジェストになってた」点は僕もすごく残念だなと思って。そのね、ダイジェストになってる冒険シーンがなんか楽しそうだったんだよね。でもストーリーはおもしろかったね。
  • れお: よくドラえもんにあるタイムトラベルを利用した伏線回収もとてもいい感じに準備されたなあ。「あ、あれがこうなるんだ」みたいな。そういうSF部分ではよくできてたし、フツウに楽しめた。
  • なっち: 音楽もよかったな。サントラ欲しいと思ったよわたしは。
  • あおい: 音楽やってるひと毎年おなじだよね? 沢田完さんっていうひと。
  • れお: なんか年々よくなってるよね音楽。泣かせるぞ!って感じでもなく映画にすごい合ってる。
  • なっち: 2人はなんか考察したこととかあるの?
  • あおい: 考察っていうか、単純にオマージュが多かったね。今回その異星人がヒョーガヒョーガ星っていう惑星から来てて、ヒョーガヒョーガっていうのは氷河と掛けてるんだよね。で、ゲストキャラクターのペットみたいな立ち位置でパオパオっていうゾウみたいなキャラがいるんだけど、これは「のび太の宇宙開拓史」っていう旧ドラの映画に出てきてて、そのときに出てくる星がコウヤコウヤ星(荒野と掛けてる)なんだよね。
  • れお: ドラえもんが石になるシーンも、これは「のび太の魔界大冒険」で石化したドラえもんの引用だね。オクトゴンっていうタコのキャラクターも、「のび太と海底鬼岩城」に出てくるダイオウイカのオマージュじゃない?
  • なっち: えー、でも海底鬼岩城はわたしも観た気がするけど、タコとイカは違くない?
  • あおい: いや、スネ夫が「あれはなに!? イカのバケモノ!?」って言うセリフもあったから、意識はしてると思う。
  • なっち: ほぉー。さっすがー。
  • あおい: パオパオもしっかりオマージュだけの存在ではなくて。ブリザーガに耳を欠損させられた黄色いパオパオのユカタンが、10万年の冷凍を経て青いパオパオのモフすけになる。これはまごうことなく、ドラえもんがかつては黄色だったがネズミに耳をかじられて青くなったことのメタファーなのは間違いない。
  • れお: 未完であるがゆえにみんなが暗黙にしている「別れる前提ののび太とドラえもん」の友情が10万年の時間を隔てても揺るぎないという象徴になってるいい脚本だったと思うよ。
  • あおい: 脚本でいうとさ、今回ちょっと中途半端だなって思った点があったんだけど、いい?
  • なっち: どうぞ〜。
  • あおい: ドラえもんをSFととらえるか、それとも感動作品ととらえるか、がすこし微妙な合点だったんだよね。ドラえもんに求めるのはSFの冒険要素か、泣き要素か。観たひとがどっちを求めるかで評価がわかれると思うんだ。
  • なっち: あー、ドラえもんっていうとわたしのイメージでは、だいたい特集とか組まれると何話かは泣ける話が入ってたりするなぁ。STAND BY MEドラえもんでもそういう印象あったし。
  • れお: たぶんいままでみたいな「ドラえもんって泣けるよね」ってのに対して、「それだけじゃないよ!」って言いたいんだなって制作側の考えは伝わってきたなあ。
  • なっち: でもドラえもんってもともとSFだよね? そういう意味では原点回帰というか。
  • あおい: うーん、それならSFに振り切るか、泣きドラに振り切るか、ってのが必要だと思うんだよね。意図はわかるんだけど、その切り貼りはあまりにもザツだった感じがしたよ。
  • れお: たぶんだけどさ、ドラえもんほどのビッグタイトルになると、制作スタッフももう大きくなりすぎてて、「アレ入れろコレ入れろ、泣きドラ入れろSF入れろ」っていう意見があると思うの。欲張りというか、そういうなんでも取り込んだ結果があおいくんの言う中途半端ってことじゃないかなあ。だったらSFだけとか、感動モノだけとか、そういう割り切りかたでつくってく必要があるってことなのかなあ。
  • なっち: わたしさ、ぜんぜん関係ないけども思ったから言うね? 「氷年代測定器」って道具でてきたと思うんだけど、22世紀にそんなピンポイントな道具って開発されるかなあ? なんかさ、「翻訳こんにゃく」みたいなダジャレが混じってたりするのがドラえもんのひみつ道具!って感じがした。
  • あおい: わかるぅ〜。あとさ、もともとドラえもんが始まったときに見えてた未来感って、21世紀になってほぼ実現されてるんだよね。だから、いまの子どもたちに「未来ってこんななんだぁ!」って期待させる道具があるべきなんだよね。
  • れお: 氷年代測定器もしかり、ドラえもんとドラミちゃんが最初に通話してる電話機も、なんかむかしの固定電話の子機にスマホくっついたみたいな感じで、「えっ、22世紀にそんな道具ある!?」っていう錯誤感は俺も思った。なんか古き良きを守る姿勢なのかはわからないけど、「2017年にはないもの」じゃないと納得できないよね。Apple Watchとかニンテンドー3DSとかみたいな道具は藤子先生が70〜80年代に考えてたんだから、さらにそのさきを行かないと、カタチだけ乗っかってる感じかな。むかしのひとが観るならまだしも、子どもが観てだませるかはわかんないなぁ。
  • あおい: ひみつ道具では「かべがみハウス」「コエカタマリン」等の懐かしの道具が、いっさいの説明もなく当然のように活躍してたし、「さがしものステッキ」には萌えキャラ的な感情が導入されてるのもおもしろかったけど。
  • れお: 登場するだけで使用はされないけど「きせかえカメラ」なんかもフツウに出てくるし。「トレーサーバッジ」「ピーヒョロロープ」「ココホレワイヤー」等の初期のひみつ道具は、平成のいまにはない一周まわった斬新さがあったものの、やっぱそういうむかしのドラえもんの道具を懐古する目的があったのかなあ。
  • あおい: あとねー、ドラえもんってやっぱ時間尺の制限があるんだよね。だいたい90分とまぁ子どもの集中力の限界値。そのなかで、さっきれおくんが言った「アレもやれコレもやれ」をやった結果が、なっちの指摘した「冒険シーンがダイジェストになる」につながってるんじゃないかな。
  • なっち: だって導入がザツだよ〜。展開がはやいと言ったらそれまでかもしれないけど、「暑い→かき氷が食べたい→よし、南極だ!」はあまりにもちょっと……ね。
  • あおい: そこは同感。たとえば、スネ夫が最新のかき氷機を買ってもらって、うらやんだのび太がドラえもんにかき氷機を出してよ〜と泣きつき、ドラえもんがかき氷機はないけど、南極なら氷がいっぱいあるよ!となる、この2分のストーリーをなぜ惜しむのか!?って言うのは、やっぱ時間尺の制限上なんだろうな。
  • れお: そのわりになんかへんなシーンが残ってたりしたよね。カーラが「さぁみなさん、シャワー浴びてほこり落としてください」って言ったときに目を輝かすのは言うまでもなくしずかちゃんだけど、とくにあの謎のお決まり入浴シーンがあるわけでもなく、つぎにしずかちゃんが出てきたときにはしっかり服着てる。しずかちゃんのシャワーシーンはそこまで重要なくだりなのか?
  • なっち: スネ夫が弱気になるシーンもお決まりであったねー。そういうお約束が中途半端に残ってるのはたしかにへんな感じー。
  • あおい: SFなのか感動なのか、観るひとのニーズと制作側の意図が合致するのはむずかしいよね。もうコンテクストはできあがってるから、SFを求めるひとも一定層いる、感動を求めるひとも一定層いるなかで、つくり手としては、「どっちも満足させるんだ」か「今回はSFファンを満足させるんだ」に振り切るかじゃないとね。
  • なっち: たださー、これわたしだけかもしれないけど、スケール感はすごかったよ。タイムトラベルの時空の感じとか、「満天の星空」「昭和基地」「オーロラ」「氷の地平」が神秘的に描かれてて。どことなくアカデミックで、南極の海流の動き、氷山のできるまで、スノーボールアースみたいなさ、子どもの好奇心を刺激する要素が強かったっていうのはれおも言ってたよね。ジャイアンのカップラーメンが凍ったり、「ほんやくコンニャク」が固くて食べられない、っていう設定も細部まで抜かりがないよね。
  • れお: そこの部分がよくできてただけに、それこそ上映時間の制限があるならそこをもっと振り切ってつくってほしかったなぁ。
  • あおい: 映像自体はCGとかのクオリティが年々増してて、やりたいことに近づけてる印象がものすごく強いんだよね。見応えはほんとうにある。でも、さっきまでのそのSFに特化するか感動に特化するかみたいなはなしは、たぶん制作段階で出てると思うんだよね。本物の科学に近い、専門的な話も出てくるくらいだから熱をあげてつくったのは間違いないし。それだけに惜しいよねー。
  • なっち: わたしいっこ気づいたというか、気になった点があるんだけどね、のび太たちが大冒険を終えて、最後にのび太の普通の夏休みの日常に戻るシーンがちょこっとあるじゃん? なんかそこでね、のび太が「いやぁ大冒険だったね」って感慨深げになってなかったの。今年の夏はこんなことがあったよ、っていうただの夏の1ページみたいな。あれ、のび太にとってそんなに大事な思い出にはならなかったのかな?みたいな。なんというかリングを落とし主に届けようっていう純粋な子どもの動機で動いていて最終的に地球を救うっていう壮大なスケールで話は進んだのに、なんかのび太の感動が薄いなーって思ったの。
  • れお: まぁアイツらは冒険慣れでマヒしてるからね。
  • あおい: たしかにそうなんだけど、でもその意見は新鮮だなあ。言われてみるとそういやそうだって思えるし。
  • れお: 俺が気づいたのはねー、ドラえもん御一行がみんな年相応な立ち居振る舞いだったね。とくにジャイアンが空気読まんしわがまま言うしで、よく薄っぺらい感想で言われる「ジャイアン映画だといいヤツ論」みたいなジャイアンがいいヤツになるシーンがほぼなかったね。南極行ったときジャイアンとスネ夫がすげー無邪気でよかった。リアリティとして狙ったかどうかはわからないけどね。
  • あおい: まぁなんか結果的にあんまり褒めてないけど、じっさいすごくいい作品であることは間違いない。また来年も観に行くしね。
  • れお: 来年の予想なんだけどさぁ、たぶん南海大冒険だと思うんだけど、あおいくんがひとこと疑問もってたね。
  • なっち: なになに??
  • あおい: コスチューム的には南海大冒険だけど……あれたしか藤子先生の没後の作品なんだよね。それってリメイクする意味あんのかな。それなるならオリジナルでもいいんじゃないかなあ。
  • れお: まぁ今回「南極カチコチ大冒険」ってタイトルになってるのは、「南極大冒険」だと翌年の「南海大冒険」と似てるから混合を避ける目的もあったんだろうけど。
  • なっち: すごいねぇー2人とも。でもわたしは純粋に観てたのしかったから、気になってるなら観たほうがいいよね。
  • あおい: そうだね。なんか辛口な意見が多くなっちゃったけど、物語ホントにおもしろかったし。
  • れお: じゃあ来年は3人で行こう。
  • なっち: マジか。
  • れお: 3人で予定合わせて子どもの夢をぶち壊しに行こう。
  • あおい: いいね、賛成!
  • なっち: よし、じゃあ予習がんばるね!
  • れお: てなわけで今回はここまでです。お相手はれおと…
  • あおい: あおいと…
  • なっち: なっちでしたー! またねっ!

このブログを検索

自己紹介

自分の写真
好きな言葉は「アイスクリーム4割引」、嫌いな言葉は「ハーゲンダッツは対象外」です。趣味はドラえもん考察。読売ジャイアンツのファン。高2のとき現代文の全国模試で1位に輝くも、数学に関しては7の段があやしいレベル。

お問い合わせ

名前

メール *

メッセージ *

QooQ